辨 |
花の姿のよく似た植物について、シモツケの辨を見よ。 |
シモツケソウ属 Filipendula(蚊子草 wénzĭcăo 屬)には、北半球の温帯・亜寒帯に約10-16種がある。
F. angustiloba(細葉蚊子草)黒龍江・内蒙古産 『中国本草図録』Ⅴ/2135
コシジシモツケソウ F. auriculata(F.purpurea var.auriculata) オニシモツケ F. camtschatica(Spiraea camtschatica)
ロクベンシモツケソウ F. hexapetala(六瓣繡綫菊)
東歐・中央アジア・シベリア西部に分布
F.× intermedia(翻白蚊子草) 『中国本草図録』Ⅸ/4162
F. kiraishiensis(臺灣蚊子草) 臺灣産
F. multijuga
シモツケソウ vr. multijuga
アカバナシモツケソウ var. ciliata 痩果に縁毛がある
オレゴンシモツケソウ F. occidentalis 米国オレゴンの海岸山脈産
F. palmata(蚊子草)河北・遼寧・吉林・黑龍江産 『中国本草図録』Ⅴ/2136・『中国雑草原色図鑑』93
キョウガノコ F.× purpurea(槭葉蚊子草)
アメリカシモツケソウ F. rubra(E.Prairie queen) アメリカ東部に分布
シコクシモツケソウ F. tsuguwoi 四国・宮崎産
セイヨウナツユキソウ F. ulmaria(旋果蚊子草)
エゾノシモツケソウ F. yezoensis
北海道・岩手・朝鮮(北部)・遼寧・吉林・黑龍江・極東ロシア産
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バラ科 Rosaceae(薔薇 qiángwēi 科)については、バラ科を見よ。 |
訓 |
「和名下野草ハ花狀しもつけニ似テ草本ナルヨリ云フ」(『牧野日本植物図鑑』)。 |
『大和本草』に、「草下毛(シモツケ) 木ニモ下ツ毛アリ、花ハ相似タリ」と。 |
説 |
本州(関東以西)・四国・九州に分布。 |
誌 |
『花壇地錦抄』(1695)巻四・五「草花 夏之部」に、「下野草 初。花ハ、白と紫有」「南京下野 中。うすむらさき。しもつけのせいひくき物也」と。 |